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新年度が始まりました。令和4年度も支援員一同、どうぞよろしくお願いいたします。
地域づくり支援専門員の今野です。
4月1日より、帰還困難区域の津島地区で町役場の支所機能が再開しました。東日本大震災前の施設に代わり、国道114号線沿いのつしま活性化センターに支所機能を設けました。
さっそく、支所を訪ねてみました。
業務時間は町役場と同様に、平日の8時30分から17時15分まで。職員は常時2~3人程度が在庁するということでした。
町では段階的に支所機能を再開させていく予定で、初めのうちは住民票の取り次ぎや町民の問合せ対応などから始まる予定だったそうですが、3月16日の福島県沖地震の影響(浪江町は震度6弱)で遅れが出ているとのことです。
建物内にも地震の被害が出ており、修復など対応が必要になっていますが、業者の対応も追いついていない状況です。いずれは総会など、地域住民の集まり事に会議室などを貸し出すことも検討していたようですが、こちらも大幅に遅れが出そうということでした。
本来の対応ができるようになるまで、しばらく時間がかかるということでしたが、本格的に復旧すれば、例えば津島の方が一時立ち入りする際に許可証の発行などで少し便利になるケースもあるようです。
今年の秋には準備宿泊も始まる予定ですので、帰還を望む住民の方や避難されている方など、津島地区の様々な方がつながっていく場になればなあと思っています。私たちも出来る事があれば進めていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
館外及び館内トイレは利用可能ということですので、一時帰宅の際などにぜひご利用いただければと思います。
(※館内トイレは閉庁時は利用不可となります)
こんにちは、地域づくり支援専門員の吉田です。
2011年から11年、3.11を迎えました。
震災当時と同じ金曜日の3.11は、お天気に恵まれ、町内で催しもあったこともあり、
普段より多くの人が往来する浪江町でした。
まだまだ道半ばの部分と、あっという間の11年という部分と、
それぞれの場所で過ごされたかと思います。
また5日後の3月16日、福島県沖を震源地とする最大震度6強~弱を観測した
大きな地震がありましたが、深夜遅くに津波注意報もあり、
余震など不安も多いですが、1日も早く心穏やかな時間に戻れますように。
今回は、町内で施工中の防災コミュニティセンターの現況をお伝えします。
まず、1カ所目は、「浪江防災コミュニティセンター」です。
旧浪江中学校敷地内(浪江町大字川添字南大坂28番地)にあります。
浪江地区の施設のみ、循環式の防水タンクが設置されており、他の地域で断水になった時にも、
ここから搬出し対応します。
つづいて、「幾世橋防災コミュニティセンター」です。
旧幾世橋小学校敷地内(浪江町大字北幾世橋字植畑11番地)にあります。
最後に「苅野防災コミュニティセンター」です。
旧苅野小学校敷地内(浪江町大字苅宿字鹿畑16番地)にあります。
4/3(日)には、3ヵ所合同の落成式が、浪江防災コミュニティセンターで関係者のみにて行われる予定です。
施設の利用は、4/4(月)から可能になります。
また、一般者向けの見学会は、4/16(土)、4/17(日)10時~12時に行われるとのことなので、是非最寄りの防災コミュニティセンターを確認してみてください。
↓ お問い合わせ先 総務課 (防災安全係) 電話:0240-34-0229
「防災コミュニティーセンター」の見学会を開催します – 浪江町ホームページ (town.namie.fukushima.jp)
引き続き、防災コミュニティセンターについて、ブログ「なみえの今」でお伝えしたいと思います。
こんにちは、地域づくり支援専門員の今野です。
毎年、2月の第3日曜日は請戸地区の苕野(くさの)神社で海の安全や豊作・豊漁、人々の健康を願う「安波祭」が開かれる日です。震災後も町外の避難先などで継続され、2018年からは津波の被害で本殿などほとんどが流された本来の場所で、祭りが開かれてきました。
しかし新型コロナウイルスの影響で、昨年は関係者だけが集まって神事のみの開催となりました。
今年は当初、神楽や田植踊の奉納をおこなう予定で進んでいましたが、コロナの感染拡大状況から2月に入りやむを得ず「神事のみ」と決まりました。
開催の2日前には苕野神社の氏子総代長を務めている五十嵐光雄さんらが、草刈りなどをして当日に備えました。
今年は前日の夜から続いた雨も直前であがり、曇り空ではありましたが風もなく静かな神社跡地で関係者のみが参列し、海の安全などを祈りました。
関係者以外の方も数名、ちらほらと集まって来て、遠巻きに神事を眺め一緒に祈りを捧げる様子が印象的でした。
やはり請戸地区の皆さんには、とても大切にされている行事なのだなとあらためて感じました。
最後に今回特別に、請戸芸能保存会の佐々木繁子会長と踊り手2人ら合わせて3人が、田植踊の唄のみを仮社殿に向かい捧げました。
佐々木さんは「コロナ禍で子ども達が集まって踊ることができないので、唄うことだけさせてもらえないか」と氏子総代長や宮司に相談。許可を得て、唄の奉納となりました。
唄い終え佐々木さんは「一日も早いコロナの収束を願い唄った」などと話していました。
一通り神事が終わり、氏子総代長の五十嵐さんに聞くと「ずっとこの祭りは絶やしたことがない。どんな環境でもやることが大切。これで皆一年、元気に暮らしていけると思う」などと感想を述べました。
苕野神社へ向かう請戸の土地も少しずつ整備が進み、景色も変わって来ています。
コロナが収束し、来年こそは神楽や田植踊の奉納なども含んだ安波祭が開かれ、地域の人たちが集まる・つながる場になることを願います。
(震災後の安波祭についてのこれまでの投稿は、下のタグ「安波祭」をクリックしてください)
はじめまして、今年の1月から地域づくり支援専門員に着任しました吉田です。
よろしくお願いいたします。
今回は、町内にある「防災コミュニティセンター」について、お伝えしたいと思います。
町内には、大堀・浪江・苅野・幾世橋の4地区で整備が進められていますが、完成済みの大堀防災コミュニティセンターの中を見せてもらいながら、浪江町役場 防災安全係の渡邉さんに使用方法などお話をお聞きました。
大堀・浪江・苅野・幾世橋の防災コミュニティセンターは、外観の違いはありますが、施設の概要は同じ規模でつくられています。
消防法では、「290人収容」可能な施設となっており、町としては(集会室2部屋+屯所用和室の広さ、駐車場での車内避難者まで含めて)避難者数100人を想定して、避難計画を立て準備をしています。
コミュニティ機能としての集会室は、生涯学習や集会等で利用することができます。
既に「浪江踊りの会」や「太極拳」などで活用されている団体もありますが、町民さん等に普段使いしてもらえば有難いと仰っていました。
↓申込み方法「大堀防災コミュニティセンターの使用方法」
https://www.town.namie.fukushima.jp/soshiki/1/27458.html
集会室の奥には、備蓄倉庫があり、水・非常食(フリーズドライ)・毛布・パーテイションテントなどが保管されています。
パーテイションテントを広げてみると、2畳分の広さでした。
簡易ベットも準備する予定とのことです。
他に、通信環境としてテレビや防災無線の戸別受信機、EV自動車から需給できる非常用電源なども備わっています。
一通り案内してもらった後、渡邉さんに担当された防災コミュニティセンターで想い入れがある部分を聞いてみました。
「大堀地区では、敷地にある桜が春になるととても綺麗なんです。コロナもあって今秋に予定していた芋煮会はできませんでしたが、今後防災キャンプ等も町民の方と一緒にやりたいですね。」と、話して下さりました。
これから暖かくなってくるので交流の場として、またお彼岸の時期はトイレを日中開放(夜間閉鎖)するそうなので、お気軽にご利用なさって下さい。
浪江・苅野・幾世橋の防災コミュニティセンターについても、引き続きブログで取り上げていきたいと思います。
こんにちは、地域づくり支援専門員の今野です。
この冬、浪江町内でも各所で冬の風物詩のイルミネーションが、夜の街並みを彩りました。
JR浪江駅前もイルミネーションプロジェクトが実施されました。夜を彩る飾りつけもこの冬で3年目。町民有志による”なみえイルミネーション実行委員会”が計画し、私たち支援員も準備などお手伝いを進めました。
今までとは少し中身を変え、駅舎とバス・タクシー乗り場を中心として黄色い光のラインや青いすだれのように見えるライトで飾り付ける案で進めて行きました。
今回は、町民の皆さんに呼びかけ、ライトを覆う透明な箱型のカバーに思い思いに絵やメッセージを描いてもらうワークショップも町内各所で開催しました。
町内で開かれている体操やグラウンドゴルフなどの趣味のサークル、放課後子どもクラブなど、あちこちにお邪魔してワークショップを開催。また、道の駅なみえ来館者や仮設商店街まち・なみ・まるしぇご利用の皆さんなどにも、ご参加いただきました。
手のひらサイズの透明箱型カバーの5つの面に、自由に描きたいと思ったもの ー 浪江町の名所やポケモンをはじめとした好きなキャラクター、クリスマスや年末年始のイラスト、メッセージなどが描かれました。自宅に持ち帰りお子さんが描いた作品を提出される方も多く、世代的にも幅広い、様々な作品が集まりました。描き出すと夢中になる皆さんの姿が印象的で、最終的に150個近いカバーが集まりました。
設置したライトへカバーを取り付ける作業も、ワークショップ参加者がおこないました。点灯式の時間も近づき、試しに灯りをともしてみると「おおっ」「いいねー」などの歓声が上がりました。
冬の駅前は寒く人気(ひとけ)も少ない場所でしたが、イルミネーションで明るく、楽しい場となりました。
そして今年も点灯式後には「防犯まちあるき」を実施。駅周辺を2つのルートに分けそれぞれ15人ぐらいの参加者が、夜間危険な個所はないか確認と、営業しているお店を訪ね防犯の声がけなどもしました。
手づくりの作品が駅前に飾ってあることで、鉄道の利用者で浪江駅に降り立った方へも町の楽しさや町民の温かさなどが伝わる場/機会になったのではないでしょうか。
地域づくりを楽しみながら、住民自治活動を後押ししていく。そんなお手伝いを引き続きしていきたいと思います。
前年度のイルミネーションの様子はこちら
→権現堂地区 駅前イルミネーション&防犯まちあるき(2020年12月11日)