なみえの今

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立野 魅力ある農業を目指して

2019年10月11日

今年の7月、立野地区農地復興組合事務局長よりお誘いいただき、立野で行われた種蒔きの現場にお邪魔して来ました。立野と言えば、昨年、一昨年も広大な土地にコスモスを植え、敢えて花が咲いている状態のコスモスをうない込んだ地区です。今年も同様の取り組みを行うために種を蒔くというので、その様子を見学にさせていただいた、というわけです。

お邪魔してみてびっくり!なんと種を蒔いているのはヘリコプター!!!

「今年はコスモス、遅咲きひまわり、スダックス、そしてキノアの種を蒔く。」そんなお話を事務局長からお聞きしていると、向こうのほうから声が聞こえてきます。「じゃあ次はあっちさ蒔くど」えっ、もうここは終了?そんな風にヘリコプターによる種蒔きは留まる暇を与えずに進み、数台の車に乗り込んだ組合員の皆さんはその後を追いかけるのに忙しそう。

実は、立野には放射性廃棄物の仮置き場があり、その周りに目隠し用の壁が立てられています。

この辺りを花や緑で彩って、道路から景色を見た時に壁の違和感を感じてもらい、一日でも早く元の美しい景色に戻ってほしい、そんな願いが込められていることをお聞きしました。

「そのうえで、最新技術を使って魅力ある農業を展開していきたい。ドローンやヘリコプターを操縦をしてみたいという気持ちも、若者が農業を始めるきっかけのひとつになるかもしれない。」と未来の立野の農業のあり方について事務局長が語ってくださいました。

7月、この広い土地に、種は蒔かれました。

そして・・・・・10月。

種は、花になりました。


										
									
									
								

標葉神社で8年半ぶりのお祭り

2019年4月11日

地域づくり支援専門員、今野です。

4月7日の日曜日、苅宿にある標葉(しねは)神社で震災と原発事故後初めてとなるお祭りが開かれました。
震災前は11月に開かれていたお祭りですが、今回は復興への願いを込め建立された祈願碑の除幕式も同時にあり、「復興祭」として開かれました。

 

 

 

境内では数名で談笑しながら記念撮影する姿が見受けられるなどし、町民の方が再会を喜びあっている声も聴こえてきました。

 

(苅宿、加倉の区長も役を務めるなど、地域の皆さんが協力し合う姿が印象的でした)

 

今回の復興祭では再興への願いを込めてつくったどぶろくが奉納されました。

このどぶろくづくりも8年ぶりとなりましたが、完成したどぶろくは参加された皆さんに振る舞うため、御神酒殿から氏子の方が大切に運び出しました。

直会(なおらい)では、どぶろくを味わいながら楽しそうに話す町民の皆さんの姿が印象的でした。

 

(御神酒殿からどぶろくを運び出す氏子の皆さん)

 

本殿で奉納された浦安(うらやす)の舞は本来は4人で踊るそうですが、これまで担っていた子ども達が世代交代し、今回は広く町内から集った3人の新たな踊り手の子ども達が、昨年末からこれまで4回練習して来た成果を披露しました。

可愛らしい巫女の皆さんの舞いは、このお祭りには欠かせないものでしょう。
近くもう1人増えるということで本来の4人となりますが、次のお披露目は秋の十日市の時になるそうです。

 

獅子舞も披露されましたが、苅宿地区、加倉地区と、2つの獅子舞を順に披露したのが印象的でした。

標葉神社は、この2つの地域を中心とした地域の皆さんの心の拠り所となっている神社なのだなあと、あらためて感じることができました。

 

(浦安の舞)

 

(苅宿地区の獅子舞)

 

(加倉地区の獅子舞)

 

氏子総代の長岡新一さんは挨拶で「ようやくここまでこぎ着けた。これからも地域の安全・安心を守る神社であってほしい」などと想いを述べました。

昨夏ごろ、ふらりと立ち寄った際の標葉神社は、震災直前に下げられた絵馬がそのままだったのが印象的で静まり返っていましたが、この日は大勢の皆さんで賑わっていました。
町の方に「今日はだいぶ、人も多いですね」などと話すと「震災前は、もっともっといっぱいだったんだよなぁ~」などと以前の様子を話されました。

 

しみじみと語られたその言葉に、「まだまだこれから、今日が始まりなんだなあ」と感じました。

地域の皆さんの想いが通じ、いつか以前のようなお祭りの姿を取り戻せればと思います。

 

 

 

室原の神楽を鑑賞

2019年2月28日

地域づくり支援専門員、今野です。

年が明け神楽や田植え踊りなど、伝統芸能の披露が多い時期に合わせてなのでしょうか、二本松市でも郷土芸能発表会がありました。

2月24日、二本松市民会館で開かれた「第21回にほんまつ伝統芸能祭」
特別出演として浪江町から室原地区の神楽が参加しました。

(出演前にステージ裏で待機する皆さん)

 

室原の神楽はこれまでも精力的に活動しており、昨年も浪江町内で開かれた十日市祭に出演しています。
しかし、苅野地区でも室原行政区は帰還困難区域のため、もともと住んでいた家には戻れない状況が続いています。

今回の演者の方々も、ステージでのインタビューで今住んでいる場所を答えると、一人一人福島県内のあちこちにお住まいでした。中には福島県外にお住いの方もいらっしゃいました。

 

この神楽は本来は八龍神社・秋葉神社の遷宮祭のほか、毎年正月の村祈祷で地区の家々をまわり、家内安全や無病息災を祈念して奉納されてきたものです。

 

披露を終えた芸能保存会の皆さんは「生活もままならない状態だったが、やり続けなければと思いがんばった。みんなが集まるきっかけにもなった」と話していました。

 

ステージで解説を務めた民俗芸能学会評議員の懸田弘訓さんが「神楽が絆を深め、室原という地域を残すものになった」と賛辞を述べると、客席から拍手が起きました。

 

地域内で世代交代するはずの神楽ですが、震災前からの担い手は既に40代から50代に達しています。皆さんにお話しを伺った際に「このままずっと、80歳ぐらいまでやるかもしれねぇどなあ」と、さらっと話されましたが、何とも言えないもどかしさを感じました。

しかし「地方の過疎化と高齢化、伝統芸能の継承」はこれから日本全国のあちこちで抱えていく問題で、浪江町の伝統芸能を考えることが実は日本の未来につながるものではないかと思っています。

 

「室原の神楽は震災後、いち早く復活した。この根性は凄い」と話した懸田さんによると、「浪江町だけでも30組の神楽があるものの、復活したのは4組程度」だということです。

 

(神楽を終えて、片付け中の皆さん)

 

行事ごとなど、1年の節目節目で地域に根差していた郷土芸能。

簡単に「復活してほしい」など言えない状況ですが、それでも残し伝えていけるように、私たちも何かお手伝いができないかと感じています。

 

 

郷土料理教室のお手伝い

2019年2月9日

 

こんにちは、地域づくり支援員の石橋です。

1月27日(日)苅野地区加倉集会所で、地域の方々のグループ”浪江町ふるさとの味同好会”による郷土料理教室が開催され、私たちも地域づくりの一環として参加しました。

昨年の秋、加倉でクリーン作戦を実施した際に拠点となった集会所を、今回はより広く町の方々に活用していただく機会となりました。

前日は、浪江には珍しく雪が降り積もっていましたが、皆さんを迎え入れるために加倉行政区の吉田区長が道路や駐車場を一日中雪かきしてくださいました。

そして当日は何と前日の雪をすべて溶かしてしまうほどの暖かさ、30人以上が集った集会所内はエプロン姿の人々で熱気にあふれていました。

この日のメニューは鮭鍋。

請戸川には毎年秋に鮭が遡上するヤナ場があって、その季節には大勢の人でにぎわっていました。
食堂もあって料理も楽しめたこともあり、鮭鍋はまさにこの町の郷土料理です。

そしてこの日は東京からスペイン料理店のオーナーシェフ・瀧本雅彦さんとその奥様も参加し、

スペインの漁師料理であり、鮭を活用することのできる「マルミタコ」の作り方を披露してくださいました。

鍋や具だくさんのスープをみんなで囲むのは冬の風物詩。

外は雪景色でも集会所の中はホカホカあったかで、参加された皆さんの会話も弾みました。

「今度はホッキご飯をみんなで食べたいな」

「秋には芋煮会をしましょうよ」

など、交流の場へと発展できそうな声も聞こえ今後の私たちの活動のヒントにもなりました。

やっぱり美味しい料理は皆の心を繋いでくれるのですね。

ふるさとの味同好会の皆さん、次回のメニューは何でしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10月27日(土)加倉地区にてクリーン作戦を実施しました!

2018年11月9日

地域づくり支援専門員の今野です。

クリーン作戦の実施も4回目、10月27日は加倉行政区でおこないました。

開催当日まで微妙な予報が続きましたが、前日夕方の時点では「天気予報は曇りで大丈夫そうだ」となり開催を決定。

しかし当日起きるとけっこうな雨…。収集場所となる集会所に「とにかく行かなければ」と到着すると加倉行政区の吉田区長がカギを開けて準備されていました。
さらに、すでにゴミを集め集会所に持って来てくださった方もいたので、予定通りに実施することに。
雨の中のクリーン作戦となりました。

 

今回の加倉地区クリーン作戦ですが、最初に集合してからゴミ拾いを皆で一緒にしていく方法ではなく「震災前は、ひとりひとりがごみを拾いながら集会所に持ってきた」と区長が話されたことで「今回も従来通りのやり方でやってみましょう」となりました。

すぐにまた住民の方がお二人ほど、集めたごみを持って来てくださったので集会所の中へとご案内しました。
雨の中なので、ポットで沸かした温かいお茶を提供しました。

 

 

これまでのクリーン作戦にも町外から足を運んでくれた方がいらっしゃいましたが、今回はなんと「タブレットで開催を知り、いま住んでいる会津から来ました。クリーン作戦を最優先に予定に入れました」とおっしゃる方がいて、感激しました。

「ずっと浪江町で暮らしていて、町に世話になったので」ということでした。

 

ごみ拾いで印象的だったのは、114号線を中心にずっとごみを拾われる方がいたので聞いてみると「こうして清掃活動をしている住民がいると気づいてもらうことで、車からのポイ捨ても無くなればと思って」とのことでした。

 

集会所内では行政区の現状や、お互いの自己紹介などで交流が深まりました。
吉田区長からは「震災以来となる集まりの場ができた」と感謝の言葉をいただきました。

 

(参加された皆さんで記念撮影)

 

加倉地区では震災以前、いろいろな行事があったようで、集会所に飾ってある写真を見ていると「加倉ウォーク」という地域歩きだったり「苅野駅伝大会」があったりなど、活動が盛んな地域であることを感じました。

 

(加倉ウォークの様子。震災前のアルバムから)

 

こうした行事が、近い将来に何らかの形で復活するようなお手伝いをしていきたいと思います。

加倉の皆さん、ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします!