なみえの今

室原の神楽を鑑賞

2019年2月28日

地域づくり支援専門員、今野です。

年が明け神楽や田植え踊りなど、伝統芸能の披露が多い時期に合わせてなのでしょうか、二本松市でも郷土芸能発表会がありました。

2月24日、二本松市民会館で開かれた「第21回にほんまつ伝統芸能祭」
特別出演として浪江町から室原地区の神楽が参加しました。

(出演前にステージ裏で待機する皆さん)

 

室原の神楽はこれまでも精力的に活動しており、昨年も浪江町内で開かれた十日市祭に出演しています。
しかし、苅野地区でも室原行政区は帰還困難区域のため、もともと住んでいた家には戻れない状況が続いています。

今回の演者の方々も、ステージでのインタビューで今住んでいる場所を答えると、一人一人福島県内のあちこちにお住まいでした。中には福島県外にお住いの方もいらっしゃいました。

 

この神楽は本来は八龍神社・秋葉神社の遷宮祭のほか、毎年正月の村祈祷で地区の家々をまわり、家内安全や無病息災を祈念して奉納されてきたものです。

 

披露を終えた芸能保存会の皆さんは「生活もままならない状態だったが、やり続けなければと思いがんばった。みんなが集まるきっかけにもなった」と話していました。

 

ステージで解説を務めた民俗芸能学会評議員の懸田弘訓さんが「神楽が絆を深め、室原という地域を残すものになった」と賛辞を述べると、客席から拍手が起きました。

 

地域内で世代交代するはずの神楽ですが、震災前からの担い手は既に40代から50代に達しています。皆さんにお話しを伺った際に「このままずっと、80歳ぐらいまでやるかもしれねぇどなあ」と、さらっと話されましたが、何とも言えないもどかしさを感じました。

しかし「地方の過疎化と高齢化、伝統芸能の継承」はこれから日本全国のあちこちで抱えていく問題で、浪江町の伝統芸能を考えることが実は日本の未来につながるものではないかと思っています。

 

「室原の神楽は震災後、いち早く復活した。この根性は凄い」と話した懸田さんによると、「浪江町だけでも30組の神楽があるものの、復活したのは4組程度」だということです。

 

(神楽を終えて、片付け中の皆さん)

 

行事ごとなど、1年の節目節目で地域に根差していた郷土芸能。

簡単に「復活してほしい」など言えない状況ですが、それでも残し伝えていけるように、私たちも何かお手伝いができないかと感じています。

 

 

安波祭が開催されました

2019年2月26日

こんにちは

地域づくり支援員 丹野です。
2月17日に請戸の安波祭(あんばさい)が開催されました。
安波祭は豊漁と海上の安全をいのる請戸地区の苕野(くさの)神社で行われている伝統的なお祭りです。

神社は津波で流され、まだ再建はされていませんが、昨年2018年には神社跡地でお祭りを再開。今回は震災以降に請戸で行われた2回目のお祭りです。
今年奉納されたのは神楽と田植え踊り、神楽では獅子頭を被り、舞を披露していきます。

躍動感あふれる動きをカメラに収めようと、みなさんいっせいにシャッターを切っています。
踊りの途中には獅子が観客の皆さんに噛み付き、周囲からは笑い声と歓声が起き、とても印象的でした。

神楽に続いて奉納されたのは、田植え踊り。
まず最初に目を引いたのが、明るく華やかな衣装。天気も良く、太陽がさしていたこの日には良く映えて、とても美しかったです。

大学生から、小さい子は幼稚園まで歳の差がある中、調子を合わせ、リズムよく、歌に合わせ一生懸命に踊ります。「まだ小さいのに、あんなにきれいに踊ってすごいな…」そう私が一緒に見ていた方とお話をしていると「一番小さい子だってもう1年近くも練習してるんだよ」と教えてもらい、びっくりしました。

震災前、踊り子は小学生で構成されていましたが、震災後、請戸の皆さんはバラバラに避難し、田植え踊りを引き継いでいくことが難しくなり、震災当時の子供たちが大学生になる今でも踊り続けている、そんな経緯があります。

お祭りの後、この行事を支えてきた芸能保存会の方とお話しする機会があり、「今日まで安心して眠ることが出来なかったよ」とほっとした表情でおっしゃいました。

たくさんの人がこのお祭りに特別な思いを抱き、伝え、残そうとしており、伝統芸能の素晴らしさ、そして習得し伝承していく困難を少しだけ知ることもできました。

今回、安波祭に集まった皆さんは避難先から来た人も多く、大きな声で「ひさしぶり!どうしてたの!」と再会を喜ぶ姿もありました。それを見て、伝統芸能はその地域の皆さんを結びつける大切なつながりのひとつなのだと実感しました。

町民のみなさんからは伝統芸能の復活を望む声も多く聞こえてきます。伝統芸能の維持、復活のお手伝い、私たちが少しでも協力していければと思っています。

南津島の田植踊りが披露されました

2019年2月16日

地域づくり支援員、今野です。

2月3日、南相馬市の民俗芸能発表会が市民文化会館ゆめはっとで開かれました。
13回目を数える今回は初めて、南相馬市外の団体もゲスト参加しました。

浪江町からも「南津島の田植踊り」が出演しました。
震災と原発事故後に大勢の観客の前で披露するのは初めてとなり、貴重な機会となりました。

 

(本番まで楽屋で待機する皆さん)

 

田植踊りという民俗芸能は浪江町内でもいくつかあって、津島地区全体としても4つの田植踊りがありますが、それぞれに微妙に踊りも違うそうです。
震災と原発事故前であれば、披露の時期が近づくと同じ地域内に住む方々が夜集まって練習するなどし、高齢化や若い世代の減少といった問題を抱えていたとは言え、なんとか民俗芸能が継承されてきました。

しかし、震災と原発事故で散り散りに避難したことで、そういった練習の機会を設けるのも困難な状況です。

これは浪江町はもちろんですが、福島や東北の被災地が持つ大きな課題です。

 

そんな中「南津島は民俗芸能を伝えていこうと頑張っている」「我々も見習わないと」などと言ったお話しを、いくつかの場で耳にしました。

 

発表会の数日前、南津島郷土芸術保存会の会長を務める三瓶専次郎さんにお会いし、お話しを聴く機会がありましたが「”踊りを伝えていこう”といった声掛けはしたものの、いちばん踊れる人が遠くに避難していたり、集まるのも難しい状況だった」「そんな中、南津島上の紺野宏区長がその役を継いでくれた」など、ご苦労を話されました。

 

 

(久々となる踊りの披露に、観客の目が釘付けです)

 

南津島の田植踊りは昨年1月に、踊りや衣装の記録化(映像撮影)をおこなうために踊りを披露していますが、一般聴衆の前での披露は震災以来です。

年が明けて1月の日曜日は毎回、二本松市に集まって練習をしていたそうです。そんな中でも「みんなで集まったり、昔のことを話すのは楽しいし、津島にいた頃のしゃべり方で話している」などとおっしゃっていました。

 

 

この田植え踊りは本来、旧暦1月14・15日の両日に津島地区の4地区で行われるもので、県の重要無形文化財に指定されています。

 

 

踊りは、鍬頭(くわがしら)の口上に始まり、稲作の工程を唄と踊りで表現するもので、五穀豊穣や無病息災などを願っています。

本来は男性のみの構成ですが「このような状況でやむを得ず、女性の踊り手に入ってもらい助けてもらった」と三瓶さんはステージでインタビューに答えていました。

 

(終演後インタビューに答える踊り手と三瓶会長)

 

そして、その踊り手の女性は「兄がずっとやっていて、うらやましく感じていた」「この機会にとばかり、踊りに入れてもらったんです」と嬉しそうに話していました。

 

民俗芸能の継承については、全国のあちこちでも課題を抱えているかもしれませんが、このような「前を向こう」「伝えていこう」と感じられる言葉に、感動するとともに心強さを感じました。

私たちも応援していきたいと思います。

 

 

郷土料理教室のお手伝い

2019年2月9日

 

こんにちは、地域づくり支援員の石橋です。

1月27日(日)苅野地区加倉集会所で、地域の方々のグループ”浪江町ふるさとの味同好会”による郷土料理教室が開催され、私たちも地域づくりの一環として参加しました。

昨年の秋、加倉でクリーン作戦を実施した際に拠点となった集会所を、今回はより広く町の方々に活用していただく機会となりました。

前日は、浪江には珍しく雪が降り積もっていましたが、皆さんを迎え入れるために加倉行政区の吉田区長が道路や駐車場を一日中雪かきしてくださいました。

そして当日は何と前日の雪をすべて溶かしてしまうほどの暖かさ、30人以上が集った集会所内はエプロン姿の人々で熱気にあふれていました。

この日のメニューは鮭鍋。

請戸川には毎年秋に鮭が遡上するヤナ場があって、その季節には大勢の人でにぎわっていました。
食堂もあって料理も楽しめたこともあり、鮭鍋はまさにこの町の郷土料理です。

そしてこの日は東京からスペイン料理店のオーナーシェフ・瀧本雅彦さんとその奥様も参加し、

スペインの漁師料理であり、鮭を活用することのできる「マルミタコ」の作り方を披露してくださいました。

鍋や具だくさんのスープをみんなで囲むのは冬の風物詩。

外は雪景色でも集会所の中はホカホカあったかで、参加された皆さんの会話も弾みました。

「今度はホッキご飯をみんなで食べたいな」

「秋には芋煮会をしましょうよ」

など、交流の場へと発展できそうな声も聞こえ今後の私たちの活動のヒントにもなりました。

やっぱり美味しい料理は皆の心を繋いでくれるのですね。

ふるさとの味同好会の皆さん、次回のメニューは何でしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1/15(火)権現堂集会所にてイルミネーション♪

2019年1月26日

地域づくり支援専門員の東山です。
寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、1月15日(火)権現堂区集会所にてイルミネーションの
取り付け作業と点灯式が行われました。
私たちも地域づくりの一環として、前週から地域の皆さんとともに
飾りを作成したりイルミネーションのデザインを考えたりするなどして参加しました。

飾りは手芸用のグルーガンを使って、雪の結晶や桜、ハート型など
思い思いに形づくり、ライトを照らした際に光るよう取り付けました。

また、鮭や猫、雪だるまなどを模造紙にデザインしたものを
イルミネーションのライトで形作りました。

参加された方からは笑顔とともに「きれい!」という声や
「明かりがついてよかった!このあたりは暗かったから」といった声が聴かれました。

また点灯式では、佐藤秀三区長から
「避難指示解除後、本当に町に明かりがなく暗かったのを思い出す。
日中の人の出入りだけでなく夜、町に明かりがともることが復興のひとつだと思う。
それを発信できる場になった」と話されました。

場所:権現堂区集会所(浪江町大字権現堂下川原71番地)
期間:2019年1月15日~31日
時間:17:00~20:00