なみえの今

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郷土料理教室のお手伝い

2019年2月9日

 

こんにちは、地域づくり支援員の石橋です。

1月27日(日)苅野地区加倉集会所で、地域の方々のグループ”浪江町ふるさとの味同好会”による郷土料理教室が開催され、私たちも地域づくりの一環として参加しました。

昨年の秋、加倉でクリーン作戦を実施した際に拠点となった集会所を、今回はより広く町の方々に活用していただく機会となりました。

前日は、浪江には珍しく雪が降り積もっていましたが、皆さんを迎え入れるために加倉行政区の吉田区長が道路や駐車場を一日中雪かきしてくださいました。

そして当日は何と前日の雪をすべて溶かしてしまうほどの暖かさ、30人以上が集った集会所内はエプロン姿の人々で熱気にあふれていました。

この日のメニューは鮭鍋。

請戸川には毎年秋に鮭が遡上するヤナ場があって、その季節には大勢の人でにぎわっていました。
食堂もあって料理も楽しめたこともあり、鮭鍋はまさにこの町の郷土料理です。

そしてこの日は東京からスペイン料理店のオーナーシェフ・瀧本雅彦さんとその奥様も参加し、

スペインの漁師料理であり、鮭を活用することのできる「マルミタコ」の作り方を披露してくださいました。

鍋や具だくさんのスープをみんなで囲むのは冬の風物詩。

外は雪景色でも集会所の中はホカホカあったかで、参加された皆さんの会話も弾みました。

「今度はホッキご飯をみんなで食べたいな」

「秋には芋煮会をしましょうよ」

など、交流の場へと発展できそうな声も聞こえ今後の私たちの活動のヒントにもなりました。

やっぱり美味しい料理は皆の心を繋いでくれるのですね。

ふるさとの味同好会の皆さん、次回のメニューは何でしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1/15(火)権現堂集会所にてイルミネーション♪

2019年1月26日

地域づくり支援専門員の東山です。
寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、1月15日(火)権現堂区集会所にてイルミネーションの
取り付け作業と点灯式が行われました。
私たちも地域づくりの一環として、前週から地域の皆さんとともに
飾りを作成したりイルミネーションのデザインを考えたりするなどして参加しました。

飾りは手芸用のグルーガンを使って、雪の結晶や桜、ハート型など
思い思いに形づくり、ライトを照らした際に光るよう取り付けました。

また、鮭や猫、雪だるまなどを模造紙にデザインしたものを
イルミネーションのライトで形作りました。

参加された方からは笑顔とともに「きれい!」という声や
「明かりがついてよかった!このあたりは暗かったから」といった声が聴かれました。

また点灯式では、佐藤秀三区長から
「避難指示解除後、本当に町に明かりがなく暗かったのを思い出す。
日中の人の出入りだけでなく夜、町に明かりがともることが復興のひとつだと思う。
それを発信できる場になった」と話されました。

場所:権現堂区集会所(浪江町大字権現堂下川原71番地)
期間:2019年1月15日~31日
時間:17:00~20:00

 

年末年始の行事ごと

2019年1月20日

こんにちは まちづくりなみえです。

年末から年始にかけての町内のできごとをお伝えします。

 

先ず12月31日大晦日は、大聖寺の除夜の鐘。

鐘撞きは昼12時からのスタートです。

約100名の方が集まり、迫力満点の音や優しい音、様々な鐘の音が浪江に広がりました。

この鐘は幾世橋内匠町で造られ、なんと265才になるそうです!

 

 

そして年が明け元旦となりました。

「あるけあるけ初日詣大会」に参加しました。浪江町では以前から「あるけあるけ初日詣大会」が元旦におこなわれてきましたが、今年は請戸港が工事中のため大平山霊園に向かいました。普段なら真暗な夜道でしょうが、要所要所に誘導係員や仮設照明もあり、まち・なみ・まるしぇから大平山霊園までの約3キロメートルを、心地よく、安全に歩くことができました。

肝心の初日の出は、下の写真の通り請戸小学校と雲の隙間から日差しが輝く様子を短い間でしたが見ることができました。

 

それでもその後再び日が差し出し、川添芸能保存会による獅子舞が奉納されると、そのダイナミックな獅子頭の動きで今年の邪気を追い払ってくれた気がしました。

 

 

1月2日には請戸漁港にて出初式が開催されました。

震災以降、平成30年に初めて開催され、今回は二回目の開催です。

まずは今年の豊漁と安全を祈るご神事が行われ、参加者の皆さん一同はお祈りをしお祓いを受けます。

 

ご神事の後は各自船に乗り、合図が鳴ると、大漁旗をなびかせ出港していきます。今年は19隻の船が出港し、船からはミカンが見送る人たちに投げられます。

「このミカンを食べると今年は健康に過ごせるんだ。」そう言って、おじいさんが美味しそうに食べているのが印象的でした。

 

本年も皆さんと元気にお会いできることを楽しみにしております。

一般社団法人まちづくりなみえ 地域づくり支援専門員一同

花で繋がる人の絆

2018年12月15日

慌ただしく師走を迎えたかと思うと、もうそれも半ば。

どんな12月をお過ごしでしょうか?

地域づくり支援専門員の石橋です。

今回は冬にホッと心暖かくなるような話題です。

去る11月29日木曜日、幾世橋小学校の校庭で花植えが行われました。

この取り組みを行っているのは幾世橋に暮らす有志の方々で、自らの活動を「ひとはなの会」と名付けています。

この名前には「もう『ひとはな』咲かせよう」の意味と「人と花で繋がろう」の意味が込められているそうです。

会費も会員証もない「ひとはなの会」、あるのは「地元幾世橋が好き」という共通の想い。

そんな方々が地元や避難先から20名ほど集まり、挨拶と掛け声を合図に作業開始。

この日植えたのは冬に咲き誇るビオラの花。

みんなの手を借りて花はどんどん植えられていきます。同時に別の花壇では、次に植える花を想いながら草むしりも。

校庭だけではありません。小学校入り口の花壇にもビオラが並び始めると、奥にたたずむ二宮金次郎像も何だか嬉しそう。

この日駆け付けてくれた幾世橋小学校の校長先生と教頭先生が「地元のこうした人々に学校が支えられている」と謝意を表すと、

「学校はやはり大事な場所」と皆さんが口を揃えます。

今は休校中の幾世橋小学校、でもその場所を大切に思う人はたくさんいます。

キレイになった校庭の花壇と共に写真を撮ると、何故か童心に返ったみなさんの姿が。

「今日もひとはな咲かせたぞ!」

そんな声が聞こえてきそうな穏やかな霜月の朝でした。

 

避難先でつながる、サークルりんどう

2018年12月7日

こんにちは、地域づくり支援専門員の今野です。

先日、本宮市で活動している手芸の会「サークルりんどう」を訪ねて来ました。

 

サークルりんどうは震災後にできたグループで、本宮市や大玉村に避難した浪江町の人で結成されました。

震災前から親しい間柄というよりは、震災後に避難先でサークルを通して親しくなった皆さんによるグループだそうです。

リーダー役を務めている佐々木光恵さんが暮らしていた津島の昼曽根地区は原発事故により帰還困難区域となってしまい、未だ避難生活を余儀なくされています。
避難先となる本宮市の借り上げ住宅では倉庫を開放し「いつでも気軽に集まれる場」としてサークルりんどうの活動を原則月に1回開いています(しかし、倉庫は集まれる場としていつでも開放しているそうです)。

 

11月の活動日となったこの日は女性会員10名のうち6人が集い、それぞれにお手玉づくりや編み物、マスコットづくりをしていました。

お喋りする内容も近況報告であったり昔のちょっとした思い出話し等々、皆さんが自由にあちらこちらでお話ししている感じでした。

 

 

「大きすぎない規模の会で、一人一人がそれぞれの作業に没頭しても構わないような自由な集まりの場」と光恵さん。「こうして集まるのを楽しみにしているの」と皆さんおっしゃってました。

浪江の十日市祭も、サークルりんどうがお店を出す目標となるイベントなので、この日も忙しそうに、でも楽しく和気あいあいとそれぞれの作業に取り組んでいました。

 

 

そして十日市祭が開催された11月24日。
サークルりんどうのブースを訪ねると、お客さんとやり取りする皆さんの姿がありました。

 

 

「手芸関係の出店はほかにも多いから、ちょっと違いを打ち出してお客さんを引き込まないと」ということで、この日はマフラーや帽子といった冬物を意識的に押し出してみたそうです。「でも今日は暖かかったから、あまり売れなかったなあー(笑)」と、それでも楽しそうに話す光恵さんです。

 

「十日市祭は作品を披露したり売ったりする楽しみもあるけど、浪江町の人に会えるのも大きな楽しみ」「知っている人に会えるのが嬉しい」と皆さん話していました。

 

 

手芸品やイベント出店などを通した、ちょっとしたやり取りで気を張らずにつながれる、そんな場が求められているのだと思います。

避難を強いられながらも、このように町民と町民がつながっていく場をつくっている「サークルりんどう」。

私たちも、こうしたつながりがずっと続いて、強く太いものになっていくよう応援できればと思っています。

 

なお、サークルりんどうでは「会に混ざりたい」という人がいたらいつでも歓迎しているということでした。

興味がある方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。