なみえの今

田尻地区 「”ひまわり”の種まき」

2019年5月30日

長~い黄金週間も、あっという間に過ぎ去り、楽しい園芸作業に癒される季節となりました。

皆様、如何お過ごしでしょうか。地域づくり支援専門員の佐藤です。
今回は、田尻地区で行われた「”ひまわり”の種まき」にお邪魔して参りました。

田尻集会所の敷地に田尻江の沿革碑があります。大柿ダム完成前、この地区の水は小丸にある女滝から取水されていたそうです。
相双地区を代表する歴史的な水利施設だったそうで、水利碑は末ノ森の香取神社参道入口に建立されているとのこと。田尻地区の農耕史に欠かせない一項です。

さて、午前10時、農事復興組合の役員の方々が種まき開始。

午前中は、一反歩を試しまき。前回の東京オリンピック世代の役員の方々、幼少時代以来のひまわり種まきか、とても楽しそうな雰囲気でした。

お昼に一休み。

皆さん一緒にお弁当を食べながら、区長からの情報発信、現状報告、そして昔話と、一足先に話の花を咲かせておられました。

あちらこちらから聞こえてくるのは、盛んな情報交換の声。やはり皆さん、コミュニティの重要性を再確認されているのでしょう。

13時、19名の参加者で種まき再開。

中には遠く会津若松市からいらした方、お喋り満開のグループも。

「8年ぶりの農作業だ」「笑いながらの作業、最高だ」等々。とても楽しそうな光景でした。

(「ジャン=フランソワ・ミレー作 落穂拾い」ならぬ、「田尻のひまわり種まき」)

種まき終了。

本日のイベントは、景観、地力確認、そして、何と言っても交流の場を目的に開催されたと伺いました。

農事復興組合長曰く、「農家の付き合いは、田植えが社交デビュー」と笑って仰っておられたのが、大変印象的でした。その意味でも田尻の農作業復活が待遠しい限りです。

画家ファン・ゴッホにとっての向日葵は明るい南フランスの太陽、ひいてはユートピアの象徴であったと言われてます。

ここ田尻の大地にしっかり根を張って、太陽を真正面に見詰めたひまわりを早く見たいものです。

開花したひまわりの鑑賞会は、生育次第ながら、7月中旬以降を予定されているそうです。