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こんにちは、地域づくり支援専門員の河原です。
先日、車を走らせていると農作業の方々が目に入りました。
国道114号線の下加倉にあるコンビニエンスストアのすぐそばの畑です。
この日は3人で作業されていましたが、少しお話を伺わせていただきました。
何の農作物かと思い聞いてみると
「カンゾウって知ってっかい?」
「カンゾウ…?あ、漢方薬に書いてあるの見かけますが、それですか?」
「そうなんだよ、甘草(かんぞう)。でも、俺ら初めてつくるんだ」
この畑では初めて、甘草の苗を植えているところなんだそうです。
調べてみると、甘草は漢方薬の約7割に用いられているマメ科の生薬で、そのほとんどを現在は中国からの輸入に頼っているそうです。
しかし、価格高騰などで安定的に調達するのが難しい懸念があることから、現在は国内で栽培研究が進んでいます。
この写真の甘草も、来年秋頃には1メートルぐらいまで成長するとのこと。
「けっこう時間がかかるんだなあ」と感じつつ「1メートルって、そんなに高くなるんだ」と思いました。現在の姿からは想像もつきません。
この畑の甘草は収穫後、二本松のお醤油の甘味料に使用される予定だそうです。
作業されていた皆さんは「まずは醤油だけど、将来的には漢方薬にも使われるようになれば嬉しいよなあ」と笑顔でお話しされていました。
なみえのまちで、いろいろな営農が本格的に始まるのが楽しみです。
こんにちは。
地域づくり支援専門員の今野です。
まちづくりなみえの、地域づくり支援専門員の仕事として、まずは各行政区の区長さんの話しを伺いに5月からまわりました。
浪江町に「行政区」は49あります。つまり区長さんも49人いらっしゃるわけで、担当を専門員5人で分けるなどしてまわりました。
町内外、福島県内外、あちこちに出かけましたが、ひとまずほぼすべての区長さんにお会いし、お話しを聞くことができました。
「誰が帰って来ているのかわからない状況で、これからどうやってコミュニティをつくるべきだろう」
「沿岸部は津波の被害で災害危険区域と指定され住めない。その中で、人々が暮らしてきた証を何か残せないか」
「帰還困難区域はまだ復旧すらも進んでいない。避難先でそれぞれの暮らしも固まっている中で、人々のつながりをどうやって維持できるのだろう」
色々なお話しを伺いました。
それぞれの地区で、それぞれの悩みや課題があることをあらためて実感しました。
その中でも、前向きに何か取り組みたい、というお声も聴きました。
そのような想いを何か形にしていければ…と思っています。
6月半ばには権現堂地区8区の佐々木庸太郎区長を訪ねました。
震災/原発事故前の8区の様子や地域の成り立ち、行事などを通じた住民のつながりや、現在の課題などを伺いました。
ところで佐々木区長は避難先である現在のお住まいの近くに畑も借りていて、じゃがいもを1反5畝も育てています。
なんと「会う人会う人にあげようと思って…」なのだそうです。
そして、ウメもつけています。こちらは何と320キログラム!
並びに並ぶこの樽の量…
これも「人にあげるため」なのだそうです…。
今もこうした形で、人と人とのつながりを維持しているのかもしれませんね。
専門員も、じゃがいも(キタアカリ)をたくさん頂いて帰路につきました。
佐々木区長、ありがとうございました!
皆さん、初めまして。
「一般社団法人まちづくりなみえ」で地域づくり支援専門員として勤務する河原孝夫です。
まちづくりなみえは、浪江町役場から『町内コミュニティ再生事業』を受託しております。
帰還困難区域を除く浪江町の避難指示解除から1年3か月が経過し、ご自宅やご新居あるいは町営住宅等へ帰還された方や新たに住民となられた方が増え続けており、日常の営みが少しずつ始まっていることを感じています。
私たち地域づくり支援専門員は町民の皆さんを中心に直接お話をお聴きし、住民同士をつなぎ町内のコミュニティの再生・再構築のお手伝いをしていきます。
浪江町での豊かな日常を取り戻していけるよう、皆さんと一緒に考え、進んでいきたいと思います。
このホームページの「なみえの今」では、私たちが町の皆さんと触れ合う中で気づいたことや町内各地の今をお伝えできればと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
写真はJR浪江駅前にある建物で、まちづくりなみえの事務所です。
(以前は2階がわかばタクシー、1階がビデオレンタル・ゲームセンターだった建物だそうです)
ガラス張りの1階の一部にはカフェを作る予定で現在工事中です。私たちは外の階段を上がった2階で日々の業務をおこなっております。
1階が開業の際には改めてご案内いたします。