なみえの今

津島の住宅団地が完成、入居者が交流

2023年3月23日

こんにちは、地域づくり支援専門員 今野です。

3月31日に津島地区の特定復興再生拠点が避難指示解除されるのを前に、津島地区の災害公営住宅が完成し、18日に完成式が開かれました。
平年よりも高い気温で暖かい日が続いていましたがこの日はぐっと冷え込み、津島が近くなってくると雨も雪に変わり、町なかとの気候の違いをあらためて感じる日となりました。

完成式には入居を予定している住民と吉田栄光町長ら町の関係者、津島地区の行政区長などが出席しました。



吉田町長は式辞で「津島は結(ゆい)の助け合いがあり、豊かに暮らしていた地域。必ず白地地区を含めた津島を復興させる」などと力強く述べました。



住宅は町役場津島支所(つしま活性化センター)の隣に造られ、2LDKと3LDKの木造平屋建てが合わせて10戸となっています。



完成式と入居者説明会の間のお昼の時間をいただいて、当事業では入居者の顔合わせと交流の機会としてちょっとしたお茶の席を設けました。避難指示の解除に向けてつしま活性化センターが利用できるようになったことでこのような場づくりができるのは、当事業にとっても感慨深いことです。

完成式後に残っていただいた一部の区長らも加わりましたが、皆さん以前からお知り合いだったので、特にかしこまって仕切る必要もないまま、ざっくばらんに、ほのぼのとした会話が飛び交いました。

「引っ越しはいつするの?」「もし農作業とかやりたかったら、うちの畑を自由に使っていいぞ」「○○さんは元気にしている?」など親しい間ならではのやり取りをされていました。



入居された方のひとりは「元々住まいは拠点外で帰還はまだできないけど、もう住めないとあきらめるのではなく、できることを頑張っていきたい」などと話していました。


特定復興再生拠点として津島地区で避難指示解除される区域は、津島全体のわずか1.6%であり、まだまだ困難な状況は続きますが、ここから少しずつ、津島にも変化が出て復興も進んで行くことを願います。