なみえの今

タグ: ,

8年ぶり、標葉郷相馬野馬追を終えて②

2018年8月4日

地域づくり支援専門員の引地です。

 

珍しく雨の野馬追となった7月28日、浪江町中央公園で行われた標葉郷の出陣式。

私は街中に旗指物が掲げられた7月初旬から、ワクワクしながらこの日を待ちわびていました。

 

 

朝8時。中央公園に集まった町民の中には家族連れも多く、集合している騎馬武者の皆さんを観て「すごい!」と目を輝かせている子どもたちが印象的でした。

 

(中央公園から出陣、8年ぶりに町内でお行列です)

 

出陣後、標葉郷の騎馬たちは南相馬市原町区の雲雀ヶ原祭場地に向かいます。

騎馬武者の皆さんに、感想を聞いてみました。

標葉郷の郷大将を務める吉田栄光さんです。

初日を終えたところで少しだけお話を伺うことができました。

 

吉田さんは高校1年の初陣から、35年以上出陣されているそうです。

8年ぶりの浪江本陣からの出陣を振り返り、力強く一言。

『感慨深い!』

 

 

御使番の木村奈々美さん、中学1年生です。

 

 

奈々美さんは小学3年から練習を始め、小学4年で避難先から初陣を果たしました。

ふるさと浪江からは初めての出陣です。

 

馬上から久しぶりに浪江の町を見ると「幼いころの記憶がよみがえってきた。いつかはみんな元気に暮らせる町になったらいいな」と感じたそうです。

 

初日を終え、あらためて『騎馬武者の皆さん・観覧の皆さん・支えている関係者の皆さん・相双地方』がひとつになる日なんだなあと感じました。

 

 

8年ぶり、標葉郷相馬野馬追を終えて①

2018年8月3日

こんにちは、地域づくり支援専門員の河原です。

8年ぶりとなった標葉郷野馬追祭が無事、終わりました。

BLOG”なみえの今”では今回から4回に分けて、野馬追の様子や私たちの感想をお伝えします。

 

神奈川県出身で、今年から浪江町に住む私は出陣の様子を初めて見ました。
会場となる中央公園には町内や避難先から、浪江町、そして双葉町・大熊町の騎馬武者たちが集合しました。

 

今年は56騎も集まったそうです。
会場が広いため、大きな馬が早足で走り回っても十分なスペースがあるのですが、近くで見るとその迫力に圧倒されます。
時々大きな声でいなないたり、急に後ろに下がったり、馬からは目が離せません。

 

 

一人の少女が、お父さんお母さんと一緒に見に来ていました。

キョロキョロと馬の挙動を追いながら、熱心に様子を伺っています。

 

将来大きくなって、女性騎馬として出陣するかもしれませんね。
いずれにしても、夏休みの大切な思い出になったことでしょう。

 

騎馬武者たちはいよいよ中央公園から出陣。中心部を一巡、練り歩きます。

 

 

なみえの街中は今、至る所で解体作業が行われています。

来年にはどんな景色が見られるのでしょうか。
今度は建設ラッシュになっているかもしれません。
いずれにせよ、8年ぶりに復活した「標葉郷野馬追祭」がいつまでも続くように、願ってやみません。

 

 

初めての相馬野馬追

2018年7月23日

こんにちは、地域づくり支援専門員の今野です。

相馬野馬追が今週末に開催となりました。いよいよ、という感じです。
浪江町内の会場となる中央公園も草刈りなどで整地され、きれいになりました。

 

 

震災/原発事故以来8年ぶりに、浪江町内で出陣式や凱旋行列がおこなわれる今回ですが、この相馬野馬追にずっと「出たい!」と思いながら今年初めて願いを叶えた方のお話しを伺いました。

浪江町役場に勤める鈴木智和さん、42歳。

 

 

野馬追は小さいころから観ていて、双葉町から浪江町に向かって闊歩する馬を家の近くで見たり、町内のお行列や中央公園の神旗争奪戦に「かっこいい」「野馬追を観ると、浪江に夏が来たって感じた」などと思っていたそうです。
しかし、代々野馬追に出ていた家系というわけではなく、本当に初めての出陣。

 

もともと、行事ごとなどを見たり手伝ったりするよりも「自分もやってみたい、出てみたいと思う性格みたいなんです」ということで、野馬追にも10年ぐらい前から「出たいなあ」と思っていたそうです。

 

「相馬野馬追は単なるお祭りではなく、ずっと続いてきた『神事』なんですよ」と本人もおっしゃるように、出たいからとすぐ出れるわけではなく、お世話してくださる方と知り合ったことで、ようやく今年「まぜてもらうことができた」と話していました。

 

「実は今まで馬に乗ったことも触ったこともなかった」ということで乗馬自体も初めて。今年春ごろから練習を重ねて来ましたが「難しい」「うまくいかない」とのこと。

 

一方で「馬との接し方や性格が、わかってくるようになった」と話し、残りあと1週間は「当日乗馬する馬に毎日乗って練習を続けたい」と話していました。

 

 

8年ぶりに町内でお行列等が復活することについては「浪江から野馬追がやれることは町民として、うれしい」と喜びつつ「自分のことで精一杯、ちゃんとやれるんだろうか。不安しかない」と話してくれました。

 

当日は、お世話をしてくれた方々が出陣する立野地区から出陣し、中央公園までの道のりをまずは進みます。
29日に南相馬市原町区の雲雀ヶ原祭場地でおこなわれる「神旗争奪戦」については「出れる力が自分にあるのか。まだわからないが、技術と気合が整えば出てみたい」と意気込みを語ってくれました。

 

無事に浪江に戻って来られることをお祈りいたします。
鈴木さん、頑張ってください!

 

 

浪江町内を会場とする標葉郷の野馬追祭は、7月28日8時ごろから出陣式(中央公園)~8時30分出陣および町内御行列、翌7月29日は16時ごろから標葉郷騎馬凱旋行列、そして中央公園を会場に標葉郷神旗争奪戦が17時ごろからおこなわれます。

8年ぶりの浪江町での相馬野馬追、ぜひご覧ください。

 

 

 

相馬野馬追が近づいてきました

2018年7月13日

こんにちは。地域づくり支援専門員の今野です。

7月に入り浪江町の街なかにも相馬野馬追の旗指物(はたさしもの)が掲げられるようになってきました。

 

 

町内でのお行列は震災・原発事故後は初めてで8年ぶりとなるもので、旗が掲げられているルートを騎馬武者たちが闊歩するそうです。

地域づくり支援専門員も町民の皆さんの声を聴くため町内を周っていますが、訪問先でも相馬野馬追の話題があがることが増えてきました。

 

先日お伺いしたお宅では、奥さんが相馬流れ山保存会 浪江支部で相馬流れ山踊りをされているそうです。

震災前は会員の方が80人ぐらいはいたそうですが、いまは40人ぐらいとのこと。

それでも福島市と二本松市を練習場所に、皆さんが各避難先から通って月に1回、練習しているそうです。

震災後は色々な場所に呼ばれて踊りを披露することも多かったそうで、東京都渋谷区のイベントでも踊ったとか。

その時の写真がこちら。

 

 

「行ったことのない都会のど真ん中で踊るのは緊張した」

「東京の親戚や友達もいっぱい観に来てくれたのは嬉しかった」

など感想を話して頂きました。

 

今年の相馬野馬追二日目に、騎馬武者たちが本祭りの会場である南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地から戻ってくる(帰り馬)の際にも、中央公園を会場に相馬流れ山踊りが披露されます。
もちろん、野馬追で浪江町内で流れ山踊りが披露されるのはこちらも8年ぶりとなります。

本来なら町役場から中央公園までの道路でも、踊りながら進んで来ていたそうですが、それはまた来年以降の楽しみになりそうです。

標葉郷の野馬追祭は7月28日(土)が出陣式と町内御行列、29日(日)が標葉郷騎馬凱旋行列・標葉郷神旗争奪戦となっています。

浪江駅近くの中央公園を中心に、50騎ほどの勇壮な騎馬武者たちの姿が見られる予定です。

楽しみですね!