なみえの今

高瀬川の今

2018年9月1日

地域づくり支援専門員の引地です。

先日、畑川行政区齊藤区長のご案内で、高瀬川渓谷の視察に行ってきました。
(現在は立ち入りが制限されているため、許可をとり立ち入りました)

私は初めて高瀬川渓谷を散策しましたが、川の輝き、音、深緑、そして風。
本当に素晴らしい景観でした。

特に橋から望む景色は時を忘れてしまうようです。

 

 

では写真とともにご覧ください!

 

まず、大柿ダム下から進み、林道~三程川高瀬川の合流地点、かんとうばし。
70mの板橋です。
約90年前に架けられた当時は、木材を積んだトロッコが通行したと言われています。

 

 

 

戸神山登山口
登山道には、全国でも珍しい十二支が祀られています。

 

 

 

復旧作業中のがけ崩れ箇所です。

現状を見ると胸が痛みますが、復旧が完了し綺麗になる日が待ち遠しいです。

 

 

 

葛尾村のほうに進むと、以前観光パンフレットを見て気になっていた噂のピョンピョン石が登場しました。

 

 

 

紅葉の季節はもちろん、四季折々様々な表情を見せてくれる高瀬川渓谷を想像しながら、
この大自然を堪能した数時間でした。

 

 

 

 

 

 

大平山霊園で憩いの場づくり

2018年8月21日

地域づくり支援専門員の東山です。

あっという間にお盆が過ぎましたが、みなさんはどのようにお過ごしになりましたか。

 

さて、私たちは地域コミュニティの再構築をお手伝いすることを念頭に、日々活動しています。

 

戸別訪問で町民の方のご意見を伺いながらコミュニティをつくる道を探ったり、行政区の会合などに伺い、地域の課題解決に向けた取組みをサポートできればと活動を進めています。

 

現在、各行政区の区長さんや町民の皆さんのお話を聴かせていただいていますが
震災後、町民の方々同士が顔を合わせる機会が極端に少なくなっていることもお聴きしております。

 

このような中、多くの方から
「お墓参りの時期には浪江に来る方が多い」といったお声を聴きました。

 

私たちは、町民の方々が顔を合わせ、ゆっくり話しができる場を設けられないかと
お盆の期間中(8月13日・14日の2日間)請戸地区にある町営大平山霊園にて、
お墓参りに来られる方々に向けて休憩所を用意し、冷たい飲み物を提供することを計画しました。

 

沿岸部が一望できる大平山霊園のコミュニティ広場にタープ(日除け)を張りました。
始まる前は、立ち寄って頂けるだろうかという不安もありました。

 

しかし、両日とも100名程度の方にお立ち寄り頂きました。

 

 

休憩して頂きながら、私たちが皆さんの色々なお話しを聴ける場でもありましたが、
今回の取り組みから、かつてご近所だった方々との再会と談笑の場になったり、
おじいちゃん、おばあちゃんからお孫さんに請戸の歴史や風習、津波のお話をされたりするなど
『ふるさとを感じ、ふるさとを伝える場』となったようです。

 

町内のコミュニティの再生へ向けては課題多いことは確かですが、
「つながる場」をつくっていくことが大切だと改めて実感しました。
私たちは今後もこのような取り組みを続けていきたいと思います。

 

 

 

「まるしぇの日」浪江の〇〇が好き!

2018年8月18日

地域づくり支援専門員の引地です。

毎月第2土曜日・日曜日は『まるしぇの日』
浪江町仮設商店街まち・なみ・まるしぇの特設会場ではアーティストのステージがおこなわれ、野菜販売などの様々なブースも並びます。

 

8月は夏祭りと同時開催!

 

私たち地域づくり支援専門員のブースでは、来場する町民の皆さんから
『浪江の○○が好き!』の声を聴かせてもらいたいと
ひまわりの絵を施したボードを、皆さんからのメッセージで埋めていきました。

 

 

ひまわりの花の中心を、皆さんの「〇〇が好き!」で貼りこんでいきました。

 

2日間で80名ほどの皆さんから書き込んでもらい、たくさんのひまわりが元気いっぱいに花を咲かせました!

 

 

ブースでメッセージを書いてもらい、また、直接お話しして気付いたことですが、
○○が好きの“○○”がバリエーションに富んでいるなぁと思いました。

 

 

 

例えば、

「浪江の春(桜)と秋が好き」
「請戸の海岸が好き」「高瀬川の景色が好き」
「水がおいしい」「お店」
「浪江の鮭」「梨」
「人柄」「人のやさしさ」などなど…

 

人・物・コト・場所、様々な魅力がつまっている町だなぁと再発見の2日間でした。

 

 

 

8年ぶり、標葉郷相馬野馬追を終えて④

2018年8月7日

地域づくり支援専門員の今野です。

4回にわたってお届けしました標葉郷の野馬追の様子も、今回で一区切り。8年ぶりとなる浪江町からの出陣ということで、騎馬武者の皆さんの野馬追と浪江町への想いをお届けします。

 

(2日目の最後を飾った、中央公園での神旗争奪戦)

 

現在は福島市で避難生活を送っていますが、震災後も休むことなく出ている螺役長の横山秀明さんは、事務局も務めていることから「感無量」と話しました。

そして「浪江町での行列の際、沿道の皆さんに見守ってもらった。再開できたのは町の復興の大きな一歩になると思っている」と町への想いを述べて頂きました。

同じ標葉郷である双葉町、大熊町については「復興は道半ば。皆で支えながら、双葉、大熊の町内でもお行列ができるよう、後押ししないといけないと思っている」などと双葉地方への想いも語って頂きました。

 

(中央公園への帰り馬行列。来年の街並みは、どう変わっているでしょうか)

 

続いて、軍者の林富士雄さん。

林さんは町内で新聞販売店を経営されています。林さんは「浪江の街なかを臨む高台に住んでいるが、8年ぶりに自宅から出陣した。馬上から阿武隈山系と西部地区を臨む景色を見ると、昔のことを思い出した」などと話してくださいました。

また、「新聞販売店を昨年の1月に再開し、はじめは9部しか配達がなかったが、今は200部弱までになった。元通りまでは難しいと思うが、徐々に人が戻って来ている。地元のために、お店をやっていきたい」と、復興へ向けた想いを語ってくれました。

 

侍大将を務めた武内勝芳さんは「野馬追の歴史の中で、これまでも危機的な状況はあったと思うが、皆でつないできた。これからも我々がつないでいく」と、千年続いている歴史に後押しされている想いを語りました。

 

(侍大将を務めた武内勝芳さん)

 

野馬追の思い出についてうかがうと「昔は帰り馬で南相馬市原町区の雲雀ヶ原から戻る際、浪江町内が近づいて見えてくる田畑の風景が最高だった。地域の人々を守るために、我々は出陣する。領土や領民、その土地の田畑や住民を守るために出て、帰ってくるんだ」と話してくださいました。

そして、「今はスマホの時代になったが、こういった気持ちをずっと根っこに持ってほしい。若い騎馬武者たちにもちゃんと伝えていきたい」などと話してくれました。

 

現在はイギリスに留学中の20歳、山本幸輝さんは野馬追に合わせて一時帰国しました。
武具や馬具の手入れを終え、2日間を振り返ると「本祭りと比べれば浪江に集まる人は少ないけど、知り合いが居て声を掛け合う感じで、気持ち的には楽。その分、野馬追に集中することができる」と話しました。
そして「留学していると広い視野を持つことができる」と話し、「例えば農業も、これまでと違うやり方で試したりできるのではないか。そんな風に浪江町は世界の問題を解決する場になる可能性がある」など考えを述べ、「いつかは帰ってきたい」と話してくださいました。

 

8年ぶりの開催に、町の皆さんの様々な想いがこもった標葉郷の相馬野馬追。千年の野馬追の歴史をまた1年、刻みました。

来年の夏はどうなっているのでしょうか、今から楽しみです。

 

 

8年ぶり、標葉郷相馬野馬追を終えて③

2018年8月6日

地域づくり支援専門員の東山です。

 

町内に旗指物(はたさしもの)が見受けられるようになってから楽しみに待ちわびた日。

ほら貝の優雅な音色と騎馬の蹄音が心地よく鳴り響くなか、厳かな雰囲気に包まれ、ついに浪江町で8年ぶりの標葉郷野馬追祭が執り行われました。

 

(続々と中央公園に集まる騎馬武者達)

 

(中央公園を出発、8年ぶりの御行列が始まりました)

 

出陣された本林耕作さん(功労者・83歳)の奥様に中央公園からの出陣が終わった際にお話をうかがいました。

「感激です。今までは原町、小高までの開催だったけど浪江でやると、浪江町の人と会える。いろんな人と会えて、言葉が詰まった」
「地域の人が集まることでふるさとの復興につながる。浪江町で来年また会える、というのは励みになる」
「帰りたくても帰れないもどかしさの中で地域の祭りでみんなに会えたことがうれしい」

など、町内での開催と多くの再会を喜ばれていました。

 

そして「高齢者に夢を聞いても、無いというのが普通だろうけど、主人にとっては野馬追に出陣することは夢であり希望であり継承の手助けになる。地域にお祭り(野馬追)があることは”やりがい”に通じ、本人の健康維持の努力にもつながっている」と、野馬追に対する熱意と魅力を話してくださいました。

 

8年ぶりの野馬追において再会の笑顔に包まれた浪江町でした。

来年の野馬追が今から楽しみです。

 

(2日目の帰り馬。浪江の駅前に相馬野馬追が戻ってきました)