なみえの今

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浪江町の花壇 夏~初秋

2020年10月12日

暑さ寒さも彼岸まで。心地良い秋風に季節の変わり目を感じる今日この頃。皆さま、如何お過ごしですか。地域づくり支援専門員の佐藤です。

今回は、苅野地区立野と、大堀地区小野田で、綺麗に咲き誇る花を探して参りました。

最初は、立野の県道34号線沿いに広がる❝ひまわり❞の景色です。8月13日盆入りの日に伺って参りました。毎年夏になると、この辺りは❝ひまわり❞が見事に咲いています。しかし、今年はその数が圧巻でした。写真をご覧ください。種を撒いた方々も大変だっただろうな、と変に気をまわしてしまう程の景色でした。

▲ 目立ちたがり屋のひまわりが一本…
▲ 兎に角、凄いの一言
▲ 県道34号線沿い

次は、大堀地区小野田の清水寺境内。9月14日に伺って参りました。境内に咲く数本の❝百日紅(サルスベリ)❞。少ないながら、兎に角、目立ちます。花の色合いが、お寺の景色に良く合っていると感じました。

▲ 三門付近
▲ 鐘楼を背景に
▲ 境内の景色に見事にマッチ

今年はコロナ禍の影響で、皆で集まるどころか外出する機会も少なかったのではないでしょうか。しかしながら、浪江町内を車で、または、散歩がてらふらっと辺りを見回すと、綺麗なお花が咲いている素敵な風景に出会えます。その景色は、きっと昔から変わらないのだろうなと思います。また皆で、お花を眺めながら、又は、お手入れをしながら楽しくお喋りできれば良いですね。

また来月も、町内に咲いている素敵なお花を探して参ります。

上ノ原行政区 花植え

2020年10月6日

爽やかな秋晴れが心地よい日々ですね。

こんにちは、地域づくり支援専門員の岸本です。

さて、過日9月19日、上ノ原行政区で花植えが行われました。

「花植えを通して地域の皆さんが交流の場をもつことで、家屋解体で寂しくなってしまった地域の人々の気持ちを明るくしたい」と、佐藤秀雄区長の発案で始まったこの取り組みは、今回で3回目の開催となりました。

当日は町内外から16名の方が集まりました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参加者の方には、マスク着用や手指消毒に加え、万一に備えて検温の実施、問診票への記入といった徹底した感染対策をとり実施しました。

第1回・第2回の開催では、120個のプランターに花植えを行ってきましたが、「花を増やして地域をさらに彩ろう」と、今回は200個のプランターが用意されました。

今回植えたのは、撫子、マリーゴールド、百日草。

プランターに培養土を入れ、次々と3種類の花を定植していきます。 

皆さんの手際の良さで、1時間半ほどで作業を終えることができました。

作業後の交流では、久しぶりの皆さんとの再会を喜び、現在の暮らしや懐かしい思い出話に花が咲きます。

「こうやって会って話せると嬉しいし安心するね」

「在宅時間が増えて運動不足になってしまった」

「南相馬まで毎朝通って、ラジオ体操してるよ~」

「この地域でも集まってラジオ体操ができるといいな」

「防災無線で曲を流してもらえないかしら」

「そうやって気軽にみんなに会えたらいいよね」

こうした皆さんの声が、コミュニティ再生につながるきっかけなのだと考えています。

皆さんの想いを少しでも形にできるよう、これからもお手伝いしていきたいと思いました。

定植したプランターは、許可をとった解体後の宅地跡や道路の端など、上ノ原行政区の23カ所に配置されています。

ぜひお近くを通った際にはプランターを探してみてください。

町道215号、自由通行に

2020年10月5日

こんにちは、地域づくり支援専門員の今野です。
今回は帰還困難区域の津島で新たに自由通行となった町道215号線(阿掛線)を視察してきました。

自由通行開始となった10月1日の午後、さっそく行ってまいりました。


自由通行に向けては「当該道路は、冬季積雪時の国道399号・県道50号の迂回路として周辺市町村を結ぶ主要道路であり、福島県全体の復旧・復興にとって重要な道路となることから、関係自治体等から制限なく通行できるよう要望が寄せられてきた」といった状況を踏まえ、政府が自治体などと協議をし、このような適用となったようです。

(原子力災害現地対策本部 原子力被災者生活支援チーム https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/kinkyu/hinanshiji/2020/200923.html


確かに道幅も狭くなく、急カーブなどもないため、積雪や荒天時などには迂回路として不安も少なく走れそうです。

南津島下行政区の古山久夫区長に聞くと「中通りに避難する人たちは一時帰宅しやすくなったと思う。葛尾村経由で入っていくほうが近いので」などと話してくださいました。



道路沿いに建つ沢先(澤先)集会所です。南津島下の中でも沢先地区は開拓地で「この建物は元々は開拓組合の資材などを置く場所だったようだ」と古山区長は話していました。地域が譲り受けた後は、平成21年に南下コミュニティーセンター*が出来るまでの間、南津島下の皆さんが集まる場となっていました。
(*南下-みなみしも-は南津島下の略称)

花植えなどの環境美化活動で沢先集会所に集まる住民の皆さんが写った原発事故前の写真を、以前拝見したことがあります。

同じく、この集会所前を神輿を担いで子ども達が進んでいく写真も以前拝見しました。にぎやかな子ども達の声が聴こえてくるような写真でした。
南津島上と南津島下の、南津島全体の神社の秋祭りとして、ちょうど今ごろ(10月)におこなわれていたそうです。
もちろん、原発事故前まで開かれていました。

今回自由通行となったのは町道215号線(阿掛線)では約3.1キロ(つながる葛尾村側の村道204号・柏原阿掛線では約1.3キロの、合わせて5キロ弱)と、距離にすればわずかかもしれません。
しかし、本来そこには地域の人々の暮らしや、その記憶があるのだということを、通行の際には少しでも想像しながら走ってほしいな、そんな風に思いました。

お墓参り休憩所を実施しました

2020年10月3日

こんにちは。地域づくり支援専門員の今野です。

すっかり秋めいてきましたね。気温の変化も大きいこの時期、体調を崩さないようご注意ください。

さて、秋彼岸の9月21日と22日、2日間に渡って今年も西台の共同墓地前でお墓参りの休憩所を実施しました。



今年で3年目(3回目)となりましたが、新型コロナウイルスの影響もあり、状況によっては中止も検討していました。

お墓参り時期にともなう休憩所の設置は「長引く避難で町への帰還が難しくなってしまったけれど、お墓参りには必ず行っている」といった発言を多く耳にしたことを受け、当事業が立ち上がった年の夏から、要望のある各地で実施しています。


しかし今年は、先に述べた新型コロナウイルスの影響で、やむを得ず中止の決断に至る地区がほとんどでした。
その時々の感染の状況や、国・県から出るガイドラインなどから考え、検討を重ねた上で中止となっていった状況は、中心となって進めようとしていた区長らにとっても、悔しかっただろうと思います。

西台では、感染対策をしっかりとって実施しようということで、具体的には次の対策を取りました。

・具合の悪い方や熱のある方、基礎疾患があるなど不安のある方は利用を控えて頂く

・利用される方には検温、感染拡大防止に備えお名前と連絡先の記入にご協力頂く

・紙コップではなく、お茶缶単体での飲み物の提供

・利用時の手指消毒とマスク着用、離席後のテーブルやイスの消毒対応

・簡易パーティションの設置、間隔をとった席の配置

・屋外テント下での開催(これまでと同じ)

以上の対策を取った上で、終日対応する支援員はフェイスシールドの着用、開設時間の短縮(昨年までと比1時間減)といった対応も重ねて、実施を進めました。

席の間隔を空け、テーブル上には簡易パーティションを設置


今回の実施日が4連休の後半2日間だったことで、お墓参りに来られる方もだいぶ少ないかと思いましたが、22日が彼岸の中日だったこともあり、2日間とも多くの町民の方が訪れていました。
そして休憩所も、これまでよりは少ないものの、各日20人近く利用して頂きました。

聴かれる会話も「震災後初めて会ったねぇ」という嬉しい声や「この休憩所で年1回会うのが定番になって来たなあ!」といった声もあり、やってよかったと思いました。

また、今年も実施の数日前に住民の皆さんと屯所のお掃除をおこないましたが、終わって休憩時に「屯所の中きれいになったから、ここで趣味の集まりしたり、お茶飲んだりできっとなぁ~(できるよなぁ~)」といった声も聴け、いつかコロナが落ち着いた頃にそんな使い方ができるようになればいいなあと、個人的には一番嬉しい住民の方の声を聴くことができました。



コロナ禍の悩ましい状況は続きますが、今後も対策を取りながら実施する判断に至った場合は、今回のような充分な策を取りながら、安心して皆さんが交流できる場をお手伝いできればと思っています。

権現堂地区 消毒

2020年9月10日

9月だというのに、真夏の様な暑さに翻弄されている今日この頃。皆さん、如何お過ごしですか。地域づくり支援専門員の佐藤です。

今回は、権現堂地区で毎年2回、春秋に定期的に実施されている消毒作業の現場にお邪魔して参りました。この消毒作業は、震災前からハエ・蚊などの駆除を目的に長年取り組まれているものです。

▲ 早朝役場集合。 気合十分 ”今日も元気に頑張りましょう”

今年はコロナ禍により春の実施は中止になりましたが、権現堂住民の要望により秋は開催されたとのことです。やはり、夏場の蚊やコバエ等の発生が例年より多かった為か、”是非実施を”という声があったと聞きました。

▲ 郵便局付近
▲ 駅南側常磐線沿線

9月7~9日、連日30℃を超える猛暑の中、2チームに分れての消毒作業。区長や権現堂有志に加えて、なみとも、東京電力の社員の方がお手伝いされていました。

▲ 作業終了後の充実感。(因みに、最高気温35.3℃の猛暑日でした)
 

側溝、小川、草むらなど、消毒を必要と思われる箇所が、浪江町内のあちこちにある様です。コミュニティ再生・再構築に不可欠な例として、このような協働による消毒作業があると感じました。

暑い中、皆さま、本当にお疲れ様でした。