なみえの今

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浪江町の花壇 晩秋~早春

2021年2月12日

立春も過ぎ、いよいよ春の足音が聞こえてきそうな今日この頃。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。地域づくり支援専門員の佐藤です。

浪江町の花壇シリーズ最終回は、川添のざる菊、幾世橋・集合住宅の椿、大堀小学校の猫柳、そして、川添の梅です。

11月上旬。川添近辺を走行中、道路沿いに見事に咲き並んだざる菊を発見しました。思わず、車から降りてシャッターを切りました。きっと、この辺りにお住まいの方がお手入れされているものだと思います。殺風景な秋の道路沿いに突然現れた鮮やかな景色に、きっと皆さんも目が釘付けになったことでしょうね。

▲ 大堀方面へ向かって
▲ 浪江駅方面へ向かって

次は、12月中旬。幾世橋の集合住宅敷地内に定植されている椿をカメラに収めて参りました。真冬の寒さに映える赤、白2色の綺麗なコントラストはとても見栄えがあります。お住まいの方々でお手入れされているのでしょうね。花言葉は、赤が「謙虚な美徳」、白は「完璧な美しさ」という明確なコントラストを成しています。

▲ 幾世橋 集合住宅
▲ 紅白鮮やかなコントラスト

更に、1月下旬に伺った大堀小学校正門付近に定植してる猫柳です。花言葉は、「自由、思いのまま、開放的、率直、自由な心、気まま、親切、努力が報われる」など、素敵な言葉が並びます。今月から、惜しまれつつ解体が始まる大堀小学校。校舎を背景にした最後の景色です。長年お手入れされてこられた学校関係者の方へ感謝ですね。

▲ 大堀小学校と猫柳

最後に、川添で立春とともに開花した紅白の梅です。浪江町もいよいよ春がもうすぐそこまで来ているのが実感できますね。花言葉は、紅梅が「優美」、白梅が「気品」です。

▲ 紅梅 奥は国道114号線
▲ 白梅

コロナ禍で外出もままならない状況が続いていますが、今年こそは、皆で集まって楽しく過ごしたいですね。

今年の浪江町は、多くの方々との協働作業で、町のあちこちで種まきや花植が盛んに行われ、綺麗な風景がここかしこで眺められる事を期待して、浪江町の花壇シリーズを終わりにします。

“なみエール”第四号を発行しました

2021年2月1日

新型コロナウイルス感染症の影響により、気軽に会ったり集まったりすることが難しい状況が続いています。
一般社団法人まちづくりなみえ 町内コミュニティ再生支援事業では、町民のみなさん同士や地域が紙面を通してつながりを維持しながら、浪江町の情報を楽しんでもらえるようにと昨年7月から「なみエール」を発行しています。

2月1日に第四号を発行しました。
これまで同様に、広報なみえ2月号の折り込みで町民の皆さんの手元に届くようになっています。

下記リンクからPDFをダウンロードし、なみエールをご覧いただけます。
(上の画像と内容は同じです)
ここをクリック

オモテ面「浪江のあれこれ」、今回は浪江の歴史の一つとして権現堂城を紹介しています。
ウラ面は「浪江でひとこと」2021年版として、町民の皆さんの今年の抱負をうかがいました。

手に取ってお読み頂けましたら幸いです。
皆さんからのご感想やご意見、投稿などもお待ちしております。

整備が進む復興祈念公園

2021年1月28日

こんにちは。地域づくり支援専門員 今野です。
年明け間もなく、整備が進んでいる福島県復興祈念公園を中心に沿岸地域を眺めることのできる「見晴台」が町の両竹(もろたけ)地内に設置されました。

さっそく公園の整備状況など視察に出向きましたので、その様子をレポートします。


見晴台の最上階は標高11メートル。

最上部まで上り、さらに上を見上げた5メートルほど先には、東日本大震災の時に浪江町と双葉町を襲った最大の津波高さである16.5メートルの標示柱が設置されています。


標高16.5mのこの高さまで盛土をして「追悼と鎮魂の丘」が整備される計画となっています。
真上を見上げながら「これほどの高さだったんだな」と、あらためて津波の恐ろしさを感じるとともに、これから整備される丘がここまでの高さになるというのにも驚きを感じます。


見晴台の南側すぐの土地が丘になるのですが、およそ10ヘクタールを計画しており、重機や人力などであちこちで作業に取り組む様子が印象的でした。


▲追悼と鎮魂の丘整備イメージ(国土交通省 東北地方整備局 東北国営公園事務所 発表資料)



詳しい資料として「福島県復興祈念公園の施設配置計画」が国土交通省東北地方整備局と福島県より公表されています。

福島県復興祈念公園の施設配置計画 ←こちらをクリックしてください

公園全体のイメージについては「公園全体鳥瞰図」で把握できるかと思います。
(「本公園は、時代の変化・要請に合わせ進化していくため、完成予想図ではありません」とのことです)


▲復興祈念公園の整備イメージ(施設配置計画より)


現在の計画では、浪江町側ですと献花広場などのある「追悼と鎮魂の丘」、水辺やいきものとふれあえる「水辺の広場」、伝統行事の継承活動の場などの施設が配置されるようになっています。

町の人に復興祈念公園について尋ねる機会があり、期待などを聞いてみましたが、まだまだ完成時のイメージが沸かないこともあるのでしょうね、「わからないなあ」と答える方が多い感じでした。
しかし中には「丘ができたら散歩してみたいなあ。避難中の息子らが暮らしていた家もあった場所だし」といった声もありました。


復興祈念公園の完成時期は未定ですが、町の皆さんが気軽に利用し、集えるような、そんな公園になってくれればと期待しています。


見晴台が利用できるのは平日午前9時から午後4時までとなっています。機会があればぜひ、沿岸部の復旧・復興状況を眺めてみてください。


この見晴台からは請戸小学校も見えます。


請戸小の児童は全員、避難によって津波の被害を逃れました。
津波被害と原発事故による災害の教訓を伝えたいといった町民の声も多く、請戸小学校も震災遺構として整備が進んでいます。
立ち入りは禁止ですが、外から眺めてみると工事を進めている作業員の方の姿や、ハンマーの音、電動機器の音などが聴こえてきました。


請戸小学校は来年度中には一般公開ということで、東日本大震災・原子力災害伝承館やこれから整備が進んでいく復興祈念公園などと合わせ、震災の発信の場、そして町の皆さんが再会し、近況や思い出などを語れる場になればいいなと思っています。

▲沿岸部のあちこちで重機による作業が進められていました


ブログ内では「浪江町沿岸部のいま」と題して昨年9月頃の沿岸部の様子も発信しています。こちらもぜひお読みください。(各タイトルをクリックしてください)
浪江町沿岸部のいま①
浪江町沿岸部のいま②


令和3年 浪江町成人式

2021年1月14日

新年明けましておめでとうございます。地域づくり支援専門員の佐藤です。

今回は、1月9日(土)に執り行われた、浪江町の成人式に伺って参りました。今年は、190名の新成人が誕生し、当日は50名程の方々が参加されました。浪江町では新成人に配慮して、現在居住されている自治体においても参加出来る様、日程をずらして式を開催しています。

当日は晴天ながら気温2℃。しかしながら、寒さを吹き飛ばすかの如く、受付開始30分以上も前から、皆さん続々と到着されました。

▲ 13時受付開始前

「久し振り!」 「元気だった?」 「今何してんの?」  

新成人だけでなく、付き添いのご両親共々、再会を楽しそうに喜び合う風景がとても印象的でした。                   

▲ 再会を喜ぶ新成人
▲ 若干緊張気味のグループ
▲ 若者らしくエネルギッシュなグループ (撮影時のみマスクを外して頂きました)

今回の新成人は、震災当時小学校4年生だったそうです。それから10年、様々な困難を乗り越えて、本日ふるさと浪江町の式典に駆け付けてくれたことは、浪江町にとってもこの上もない喜びだったのではないでしょうか。

▲ 新成人代表挨拶
▲ 恩師と共に参加者全員で  (記念撮影の為全員マスクを外されています)
▲ 式典も終わり笑顔でリラックス (撮影時のみマスクを外して頂きました)

最後に、会場入り口に掲示され、吉田町長もご祝辞の中でご披露されていた言葉をご紹介します。

「積小為大」(せきしょういだい)。二宮尊徳翁のお言葉です。「大きな成果を得るためには、日々の小さな努力が大事」という名言です。

改めて、成人式を迎えられたみなさん、成人おめでとうございます!無限の可能性を秘めた新成人の皆様のこれからが楽しみです。

上ノ原行政区 冬の花植え

2020年12月22日

朝の寒さが身にしみる季節となりましたが、澄んだ空から朝焼けが綺麗に見えるので、浪江町に来てからこの季節がより好きになりました。

こんにちは、地域づくり支援専門員の岸本です。

 

さて、上ノ原行政区では、12月12日に今年度2回目の花植えが行われました。

「地域の人々の気持ちを明るくしたい」と、上ノ原行政区・佐藤秀雄区長の発案で始められたものです。今回、12名の方が集まりました。

  

9月に行われた花植えの活動はこちらから↓

新型コロナウイルス感染予防対策をとりながら、予定通りの開催となりました。

マスク着用や手指消毒は、今では「当たり前」になったように思います。加えて、参加者の皆さんには、検温の実施、問診票への記入にもご協力いただきました。

▲ 佐藤秀雄区長のご挨拶

今回、200個のプランターに、パンジーとビオラの2種類を植えました。

花も様々な色が用意されているため、女性陣を中心に皆さんで色合わせをしながら、定植にあたりました。

「この色の組み合わせ素敵ね」

「この組み合わせだと地味過ぎない?」

「赤色持ってきて~」

このようなやりとりのなかで、作業は順調に進められました。

▲ 寒いなかテキパキと作業されていました

休憩時間や作業の終わりには、お菓子や温かいコーヒーなどをいただきながら地域の皆さんで交流を図りました。

時折笑い声も聞こえ、楽しいひとときとなりました。

▲ 飲食しながら交流を楽しむ皆さん

200個のプランターは、男性陣によって軽トラックで運ばれ、上ノ原行政区の23カ所に配置されました。

道路脇などに置かれていますので、ぜひ花々をご覧いただければと思います。

さてその頃、女性陣はというと・・・立ち話に花を咲かせていました。

▲ 立ち話は地域のつながりが深まる第一歩

新型コロナウイルス感染症が蔓延したことで、このような立ち話をすることも減っていると思います。

一日も早く新型コロナウイルス感染症が終息し、長時間立ち話をしたり気軽に集まったりできる「日常」が取り戻せるといいですね。