なみえの今

苅宿環境保全会による花植え活動

2020年11月10日

虫の音も日ごとに大人しくなり、忍び寄る冬の気配が感じられる季節となりました。

皆さん、こんにちは。地域づくり支援専門員の岸本です。

さて、11月1日、晴れわたる空の下、苅宿環境保全会主催による花植えにお邪魔してきました。場所は、257号線(仲ノ森加倉線)の加倉橋を渡ってすぐ、大きなカーブに面した花壇です。

この取り組みは、農林水産省の多面的機能支払交付金を活用した活動のひとつ。毎年この時期に行われており、今年で4回目の開催でした。

今年は、新型コロナウイルスの影響で昨年に比べて参加者は少なかったようですが、それでも、町内外から24名が集まりました。

用意された花は、耐寒性のあるパンジーとビオラの2種類。その数なんと、合計2400株。

数に圧倒されましたが、毎年この数を参加者で協力して植えていると伺い、この取り組みは地域力の賜物だなと感じました。

黄色、紫、赤、白、オレンジといった、色とりどりの花は、花壇の外側から順に色を変え、等間隔で定植していきます。外側には、あえて黄色の花を植えています。

皆さん、なぜだかお分かりでしょうか。

この花壇のあるポイントでは、スピードを出して走行する車が、時折カーブを曲がり切れず交通事故を起こしているそうです。そこで、「スピード抑制」に少しでもつながるようにと、道路側の目立つ位置に「危険」を表す黄色の花を植えているとのことでした。

どれだけの効果があるかはわからないとのことですが、地域の景観形成だけでなく、運転事故防止にも一役買っているかもしれません。

「参加してくださる方は、ふるさとの風景をよくしたいという想いで集まってくれている」と、苅宿保全会の松本伸一会長。

苅宿の佐藤区長は、「地元に戻ってきた方が通る道に、彩りがあるのは良い。作業をやってくれる方もあちこちから来てくれるのでうれしい」と仰っていました。

これから寒さが厳しくなりますが、寒さに負けず成長していく花々をぜひご覧いただければと思います。