なみえの今

稲刈りの季節です

2021年10月5日

こんにちは、地域づくり支援専門員の今野です。

浪江町内でも稲刈りの時期を迎えています。
苅野地区でも9月下旬ぐらいから作業が進められています。

苅宿行政区では生産組合の”苅宿ふれあいファーム”の皆さんがコンバイン2台で手分けして稲刈りを進めていました。見学したのは平日だったため、集まれる方6,7人で作業をおこなっていました。土日は集まりやすいということですが、生育状況や天候などにも左右されるため、思うような日に稲刈りはできないようです。

苅宿の田んぼの真ん中あたりに今年、大規模乾燥調製貯蔵施設のカントリーエレベーターが整備され、落成式のあった9月22日から稼働しています。
ふれあいファームの方にお話を伺うと「コンバインからコメを積んだトラックでそのまま運び入れればよいから、かなり楽になっている」とのことでした。

松本伸一組合長にお話を聞くと「耕作を放棄せざる得なかった後に除染作業で田んぼに凹凸ができたことで、水はけが悪いところや雑草が生えやすいところなどが出来てしまっている。収量などに影響するかもしれない」ということでした。震災と原発事故の影響で中断せざるを得なかったコメづくりは、なかなか難しい面もあるようです。

苅宿の今年のコメの作付けは15町歩で今後の目標は30町歩になっていますが、この日も多くの方が町外の避難先から駆け付けての作業であることなど、作付面積の拡大に向けては人手の問題を抱えています。

カントリーエレベーターに納めるコメとは別に、自分たちで乾燥、籾摺りするコメも確保し、苅宿のブランド米として販売する計画です。浪江町の新たな産品としておいしいお米、期待しています。


同じく苅野地区の酒田行政区の田んぼでは、町の教育委員会による自然体験学習”子ども週末チャレンジ”の取り組みとして10月2日(土)に児童が稲刈り体験をしました。JA福島さくら青年連盟と半谷好啓区長、区長の息子さんらが協力し実施しました。

なみえ創成小学校から7人が参加し、鎌を手に稲刈りなどを体験。お昼には保護者らとともに、新米をおにぎりにしてみんなで味わいました。元気な「おかわり!」の声も聴こえていました。

▲記念撮影でシャッターを切る時のみマスクを外しました

今年は今までのところ大きな台風被害等もなく、秋晴れの穏やかな日に浪江町内でも稲刈りが進んでいます。


今年の田植えの様子は以下のタイトルをクリックしてください。

今年の田植え<苅宿編>
今年の田植え<藤橋編>
今年の田植え<西台編>
今年の田植え<加倉編>