なみえの今

懐かしのふるさと津島写真展を開催しました

2021年4月15日

こんにちは、地域づくり支援専門員 今野です。

3月9日から3月28日まで、道の駅なみえのギャラリーコーナーで「懐かしのふるさと津島写真展」を開催しました。
町民の皆さんにご意見を伺う中で知り合った津島の皆さんに、原発事故前の懐かしい故郷の写真をご提供頂きまして、たくさん集めることができました。
その中からテーマを設け選んだ写真を、A1パネル12枚にして並べてみました。

東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から10年となり「節目」などと言われていますが、全域が帰還困難区域のままで、まだまだ復興への道のりは遠い津島地区。

(忘れることは決してありませんが)忘れてはいけない、という想いと、原発事故前の豊かな里山の暮らしを写真を通して感じてもらえればと思い、制作を進めました。

以上、12枚のパネルを展示しました。

展示期間中は感想とメッセージが書き込めるノートも設置しました。



お名前などの個人情報に一部配慮した上で、書き込んで頂いた内容を紹介します。


『津島で生まれ震災まで住んでいた者です。
友人から道の駅なみえに津島の写真が展示してあると聞き、
仕事終わりに二本松市からすぐ飛んで見に来ました!
この10年間、津島の為にと思い同級生に連絡をとったり、
仕事で津島の工事が出た時は率先して自分が行くよう努力しました。
津島は何年か経ったら風景が変わったり色々なことがあるかもしれないけど、
やっぱり津島が一番です!
隠れながらこれからも支援していきたいと思います。津島のみなさん、お元気で、、、』

『津島の亡き父がいました とってもなつかしい1枚』

『写真を見て、提供した方、すごいですね。私もこれから写真を見習って思い出を作りたいと思いました』

『津島出身者です。お墓参りの帰りです。
10年たちますが、むなしい気持ちでいっぱいです。いつになったらこの気持ちが変化するのか?』

『一日も早く家に帰れますように』

以上、未だに避難生活を続けている津島の皆さんの、複雑な心境や故郷への熱い想いが伝わってきました。

少しだけかもしれませんが、ノートを通じた気持ちのやり取り、心の交流ができたのではないでしょうか。そうなってもらえればと、願いたいです。

津島地区以外の方、町外の方からと思われる応援のような書き込みもありました。

『明るく楽しく穏やかな津島での生活が取り戻せることを心から祈っています』
『大阪から来ました。皆様の幸せをいつまでもお祈りいたします』
『津島に友だちがいました。今も友だち!いつまでも…』
『祈っています』
『何も言えません 原発いらないです!!』

以前の素晴らしい地域の様子に目を向けて頂くこと、そして津島の皆さんが未だに避難生活を続けている状況、更には、これからについて一緒に考えてもらえるようになれば…というのも今回の開催の一つの目標でした。

『写真でこの地のことを知らない私も以前の姿を知ることができました。ありがとうございます』

このような感想も頂きまして、少しだけかもしれませんが、津島を伝える場になったのではないかと感じました。

引き続き地域やテーマを設けて写真展などを開催し、浪江町の各地域の魅力を伝えていくのとともに町民の皆さんがつながるきっかけづくりができればと思っています。

写真や地域づくりにつながるアイデアなど、お待ちしております。