なみえの今

大平山霊園で憩いの場づくり

2018年8月21日

地域づくり支援専門員の東山です。

あっという間にお盆が過ぎましたが、みなさんはどのようにお過ごしになりましたか。

 

さて、私たちは地域コミュニティの再構築をお手伝いすることを念頭に、日々活動しています。

 

戸別訪問で町民の方のご意見を伺いながらコミュニティをつくる道を探ったり、行政区の会合などに伺い、地域の課題解決に向けた取組みをサポートできればと活動を進めています。

 

現在、各行政区の区長さんや町民の皆さんのお話を聴かせていただいていますが
震災後、町民の方々同士が顔を合わせる機会が極端に少なくなっていることもお聴きしております。

 

このような中、多くの方から
「お墓参りの時期には浪江に来る方が多い」といったお声を聴きました。

 

私たちは、町民の方々が顔を合わせ、ゆっくり話しができる場を設けられないかと
お盆の期間中(8月13日・14日の2日間)請戸地区にある町営大平山霊園にて、
お墓参りに来られる方々に向けて休憩所を用意し、冷たい飲み物を提供することを計画しました。

 

沿岸部が一望できる大平山霊園のコミュニティ広場にタープ(日除け)を張りました。
始まる前は、立ち寄って頂けるだろうかという不安もありました。

 

しかし、両日とも100名程度の方にお立ち寄り頂きました。

 

 

休憩して頂きながら、私たちが皆さんの色々なお話しを聴ける場でもありましたが、
今回の取り組みから、かつてご近所だった方々との再会と談笑の場になったり、
おじいちゃん、おばあちゃんからお孫さんに請戸の歴史や風習、津波のお話をされたりするなど
『ふるさとを感じ、ふるさとを伝える場』となったようです。

 

町内のコミュニティの再生へ向けては課題多いことは確かですが、
「つながる場」をつくっていくことが大切だと改めて実感しました。
私たちは今後もこのような取り組みを続けていきたいと思います。